週刊少年サンデー【読書の秋の二連新連載】予告考察①


まだ連載が始まってもいないのに、予告カットと あらすじ だけで、考察という名の妄想その他諸々を語る…。
略して『予告考察』です。

サンデー本誌(2025年47号)巻頭の予告ページ若しくは
WEBで 少年サンデー秋の二連新連載!! ←こちらのページを開いて頂けると
何を語っているのか分かりやすいと思います。

それではやって参ります。





2025年48号(2025/10/29)連載開始【吾が君散るらむ】 原作:詩石灯 漫画:月越優希

原作者の詩石灯さんは、僅か半年前まで本誌で連載をしていた『テノゲカ』の原作者です。
で、実はこの方……ほぼ確定で週刊少年サンデーの元編集長・市原武法さん なんですよね。

ソースはこちら

https://www.facebook.com/nadogaya.seikeigeka/videos/1021183213319759/?_rdr
https://www.instagram.com/nadogaya.hp.ortho/p/DJNMXLPTev5/?img_index=1

…この件に関しては、触れるべきかどうか かなり迷いました。
しかし…やはり一人のサンデーファンとして、言うべきことはきちんと言わねばと思いました。
少し長い話になるかと思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。

いきなり身も蓋も無い事を言います。
詩石灯さんの前作『テノゲカ』は、編集部内で かなり贔屓されていたように感じます。
あくまでも個人的な主観ではありますが、一応客観的なデータもあります。

・無名の原作者に、作画担当として新井隆弘先生(『名探偵コナン ゼロの日常』作画 等)を組ませる好待遇
・読切を一つも掲載せず、いきなりの本誌連載
・読者人気はそこまで高くなかった(ように感じた)にも係わらず、丸2年も連載していた
・カラー獲得数(初回掲載時の巻頭カラー除く):全85話中10回、内 巻頭カラー3回
 (ほぼ同時期に連載していた『タタリ』:全94話中7回、内 巻頭カラー2回)

まぁカラーに関しては、他作品や作者本人のスケジュールとの都合もありますから、一概には言えませんが…。
他は概ね事実を述べていると思います。
『テノゲカ』の人気が高くなかったのも、事実だと思います。少なくとも私の知る範囲では。

読者からの人気を計る指標として、以下のようなモノが挙げられます。

①単行本の売上(紙)
②単行本の売上(電子)
③雑誌のアンケート
④読者のレビュー

③以外は一般の読者でも情報を入手することが可能です。

例えば『タタリ』は、単行本の売上に関してだけ言えば伸び悩んでいる印象でした。
ですが本誌や うぇぶり の読者には人気があり、熱心なファンも多かったです。私もその一人ですが。

しかし『テノゲカ』のほうは…どちらも……うーむ…(ゼンゼ)

(単行本の売上や読者のレビューに関して、総ての情報を把握出来ている訳ではありません。
あくまでも私個人が感じた印象です。 また、ここで挙げられている二作品を非難する意図は一切ございません)

ではここからは、何故『テノゲカ』が好待遇を受け贔屓されていたのかという話です。
結論から言います、原作者が元編集長だからです。

市原元編集長は小学館を退社される際に「次は漫画原作者として頑張りたい」と仰っていました。
私はそれを応援していましたし、別に漫画原作者を目指すこと自体は何の問題もありません。

但しそれは、元編集長の書いた作品が「公平に」判断されるならの話です。
漫画というのは「面白いか」「面白くないか」の2択です。そこに一切の忖度や贔屓があってはなりません。

私は『テノゲカ』を、手放しに「面白い」と言うことは出来ませんでした。他の多くの読者もそうでしょう。

にも係わらず、本作は明らかに他作品より優遇されているように感じました。実際のトコロは分かりませんが。
しかし私はそう感じてしまいました。恐らく他の多くの読者も、それは感じていたと思います。

もう一度言いますが、本作が実際に贔屓されていたかは分かりません。

元編集長が原作を編集部に持ち込んだ際、編集の方がソレを“本当に“「面白い」と確信したからこそ
作画担当として新井隆弘先生を宛がい、いきなり本誌での連載を決定させたのかもしれませんし
その後も実は 雑誌のアンケートだけは物凄く良くて、連載が続いていた可能性を否定することは出来ません。

しかしこの場合、事実がどうであったかは さほど問題ではありません。

「漫画雑誌の編集長をやっていた人が、自分が担当していた雑誌で漫画を連載している」

この字面が問題なんですよ。
特定の人物に対する忖度や贔屓が疑われてしまうのは、マンガ雑誌として信用問題に関わります。
それも元編集長となると「雑誌の私物化」と捉えられかねません。これは非常に宜しくないです。

流石に元編集長の一存で連載が決まった訳ではないと思うので、連載会議には掛けたと思いますが
そもそも全ての編集部員にとって、元編集長は自分の上司であった人な訳です。

自分の元上司が作品を持ち込んで来て、公平に作品を判断することが出来るでしょうか。
他作品と同じフラットな目線で作品を読めるでしょうか。
本人としては公平に読んでいるつもりでも、無意識的にバイアスが掛かってしまっている可能性もありますし。

つまり、それだけリスクが高い行為なんですよ。元編集者が自分の担当していた雑誌で連載を持つというのは。

もし市原元編集長が漫画原作者を目指すのなら、作品は他誌に持ち込むべきだったと思います。
それか仮にサンデー系列で連載するにしても、本誌ではなくWEB媒体のほうが良かったかと。
本誌は載せられる作品の数・ページ数に限りがありますが、WEB媒体にはありませんからね。

故に私は、非常に危惧しております。市原元編集長の作品が再び本誌で連載されることを。

何度でも言いますが、漫画というのは「面白いか」「面白くないか」その2択です。
そこに一切の忖度や贔屓があってはなりません。総ての漫画はその2択の下、平等に判断されて然るべきです。

元編集長の作品を本誌で連載させるという行為は、その原則と秩序を乱しかねない行為なのです。

しかし、逆にですよ。裏を返せば…面白ければ良いのです。
リスクを冒すだけの価値がある、読者全員を納得させるだけの圧倒的に面白い漫画ならば。

…期待していますよ、詩石灯先生。


肝心の新連載の内容について話していなかったので、軽く話しておきます。

サンデー本誌の次号予告ページには「退屈を脱ぎ捨て 乱世に飛び込め」と書かれています。
恐らく、主人公が戦国時代にタイムスリップする系のお話ですね。

因みに作画の月越優希先生は、昨年の「サンデールーキー王者決定戦」で1位を獲った方ですね。
有望な新人さんということで、めちゃんこ楽しみです(迫真)




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