TVアニメ『葬送のフリーレン』放送前最終項目別評価


お待たせしました、お待たせし過ぎたかもしれません。何と、今年に入って初めてのブログになります。

今回は「TVアニメ『葬送のフリーレン』放送前最終項目別評価」です。
大体アニメの情報が出揃ったかと思いますので、既存の情報から項目別に作品の評価をしていきたいと思います。

それでは早速、行ってみましょう!!





評価項目 その壱・制作会社(マッドハウス) 100/100

私も古今東西、色々なアニメを見てきました。マッドハウス産の作品も勿論、沢山見ました。
そんな私の印象では、マッドハウスの手掛けた作品は、原作の雰囲気に忠実な作品が多いと思っています。
原作の雰囲気をアニメの映像に落とし込むのが上手い会社だと思っています。

実際『フリーレン』もPVを見た限りでは、原作の雰囲気が忠実に再現されているような印象です。
マッドハウスが制作に携わって下さり、非常に嬉しいです。



評価項目 その弐・監督(斉藤圭一郎) 100/100

斉藤圭一郎監督と聞いて真っ先に思かぶのは、昨秋の覇権アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』です。
斉藤圭一郎監督が『フリーレン』に携わると聞いて、数ヶ月前に『ぼざろ』を全話見ました。

正直に言って、面白かったです。アニメとしての完成度が非常に高い作品でした。
原作を読んだことはありませんが、それでも原作の魅力を最大限に引き出せていることは伝わってきました。
これって、多分、凄いことだと思います(語彙力)

今、アニメ界隈で最も熱い監督が『フリーレン』に携わって下さることに、感謝しかありません。

余談・『ばざろ』は、ほぼコメディ作品でした。そして『フリーレン』にも、コメディ描写は多いです。
斉藤監督が手掛ける『フリーレン』のコメディ描写がどのようなモノになるのか、とても期待しています。



評価項目 その参・キャラクターデザイン(長澤礼子) 98/100

PVを見た限り、ほぼ文句無しです。フリーレンは可愛いし、ヒンメルはイケメンです。
ぶっちゃっけフリーレンが可愛くてヒンメルがイケメンなら、もうその時点でこのアニメは9割方勝っています。

本PVの1分8秒付近に映っているフリーレンとか、めちゃんこ可愛いですからね。ヤバいですよ(語彙力)
皆さんも改めて見直してみましょう、ヤバいですから(語彙力)

補足・所謂”引きの描写”の時だけ、キャラクターの作画が少し崩れている印象でした。
2点減点したのは、そのためです。



評価項目 その肆・音楽(Evan Call) 120/100

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の雰囲気でぇ!! 『フリーレン』のアニメをやればぁ!!
大成功間違い無しだってぇ! 言い続けていたらぁ!! 音楽担当がぁ!『ヴァイエヴァ』の方にいぃ!!
これ以上は無いと言わんばかりの完璧な人選だあぁ!!!

Thank you very much!!!!!



評価項目 その伍・映像 100/100

PVを見た限りでは、アニメーション、アクションの描写、背景美術、どれを取っても非常に高クオリティです。
特にアクションの描写に関しては、原作で若干物足りなかった部分を
作品の雰囲気を崩さずに上手いこと補完して下さっているような印象です。

実は『フリーレン』には、アクションディレクターなる方(岩澤 亨)が専門で就いて下さっているんですよ。
これはとても心強いですし、非常に有難いです。



評価項目 その陸・声優(キャラクター別に評価)


フリーレン(種崎敦美) 75/100

あくまでも個人的な意見ですが、声が低過ぎる気がします。物凄く少年っぽいんですよね。
単純に声質がフリーレンに合っていないように思えます。
特にアニメVer.のフリーレンは非常に可愛いので、声とのギャップに驚かされます。

ただ、演技力に関しては目を見張るモノがあります。
セリフの端々から、1000年以上生きている魔法使いの人生の重みが、確かに伝わってくるんですよ。
それは確かに間違いなく、フリーレンそのものなんです。

実際、種崎さんの演技力は非常に高いです。これは私個人の感想ではなく、客観的事実です。

少々メタい話になりますが『SPY×FAMILY』のアーニャって、種崎さんなんですよ。
『SPY×FAMILY』を一度でも見たことがある方なら、その演じ分けの凄まじさが分かると思います。
事前知識0の初見で、アーニャとフリーレンが同じ声優だと分かる人は、恐らくいないんじゃないでしょうか。

これ程の演技力がある方ならば、フリーレンの生き様をしっかり演じ切ってくれると信じています。


フェルン(市ノ瀬加那) 40/100

あくまでも個人的な意見ですが、合っていないと思います。声も1オクターブ高い印象です。
フェルンらしさが今一つ感じられません。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ってあるじゃないですか。春に2クール目をやり、大団円(?)を迎えましたが。
あの作品の主人公・スレッタを演じたのが、今作でフェルンを演じる市ノ瀬さんなんですよ。

……まんっまスレッタの声なんですよね。純度100%でスレッタの声なんですよ、フェルン。
「フリーレン様」じゃなくて「ミオリネさん!」とか言い出しそうで、気が気じゃありません(笑)
フェルンはフリーレン達のお母さんなのに(確定)、マザコンのスレッタのままで果たして良いのでしょうか(笑)

ただまぁ、PVでフェルンは二,三言しか喋っていませんから、とりあえずは本編に期待してみようと思います。


シュタルク(小林千晃) 90/100

イメージしていた声より高めのイケボで驚きましたが、これはこれで大いにアリですね。
好みの分かれそうなところではありますが。

PVではシュタルク本来の臆病な部分は映し出されていなかったので
ビビっている時の腰抜けシュタルクの声はどんな感じになるのか、早く聞きたいです(笑)


ヒンメル(岡本信彦) 100/100

ヒンメルが顔だけではなく心までイケメンなことが、声を通して伝わってきました。これは完璧ですね。
純度100%で我らの思い描いていたヒンメルです。

この声で「フリーレン 撃て」とか「君が未来で一人ぼっちにならようにするためかな」とか
諸々のヒンメル語録を言われた暁には、ガチ恋勢が後を絶たなくなるでしょうね(笑)

余談・PVでは、50年後(原作1話後半)の老いぼれ(言い方ひどくない?)Ver.の声は、公開されませんでした。
年老いたヒンメルがどんな感じのイケボ(確定)になるのか、非常に楽しみです。


ハイター(東地宏樹) 99/100

ハイターには、三つの声があります。
通常のハイターと、50年後(原作1話後半)のハイターと、70年後(原作2話)のハイターです。
そしてそのどれもが完璧に、ハイターそのものでした。

通常のハイターからは、仄かに生臭坊主感が漂ってきます。
しかしそれが、50年後、70年後と、年を追うごとに生臭さが抜けていき、代わりに声に深みが出てきます。
その深みに、ハイターの生きてきた年月とこれまでの人生が表れているように思えました。
これって、多分、凄いことだと思います(語彙力)(四度目)

ただ、凄いのはそれだけじゃありません。

年を重ねるにつれハイターの声は少しずつ変化していきますが、どの時代の声にも一本芯が通っています。
それは”優しさ”です。どの時代のハイターも、優しさに溢れた非常に暖かい声なんですよ。

年月を重ねたことによるハイターの変化はしっかりと表現しつつも
ハイターの根幹である”優しさ”を貫き通せているところは、本当にプロの成せる技で素晴らしいと思います。

補足・70年後Ver.の声が かすれ過ぎているような印象で、ほんの少しだけ違和感を覚えました。
1点減点したのは、そのためです。


アイゼン(上田燿司) 95/100

お爺さんっぽい声だと思っていたら、普通の渋いオッサンって感じの声で、イメージと少し違いました(笑)
しかし、これはこれで大いにアリだと思います。

個人的には本PVの「その100分の1が お前を変えたんだ」があまりにもアイゼンで、非常に刺さりました(感涙)



評価項目 その漆・OP(YOASOBI「勇者」) 75/100

9月1日0時からの新PV公開で、OP主題歌がYOASOBIに決定したと知った時の私の心境は「マジかー!?」でした。
但しそれは、良い意味でもあり、悪い意味でもあります。

まずは良い意味のほうから語りましょう。

OP主題歌とは作品全体の看板とも言えるもので、めちゃんこ重要です。
話題性のある方が担当して下されば、それだけで作品が多くの人に認知されます。

では今このご時世において、最も話題性があって熱いアーティストは誰でしょうか。
…YOASOBIなんですよね。間違いなくYOASOBIなんですよ。

YOASOBIを起用する可能性というのは、私も考慮していました。

『フリーレン』という作品を更に盤石にするためにも、アニメからの新規ファンを獲得するためにも
“YOASOBIの起用”という選択は、非常に正しいことですからね。

但しそれは”正しい”選択ではあっても”良い”選択だとは思えないんですよね。あくまでも個人的な意見ですが。
ここからは悪い意味についてです。

ぶっちゃけて言わせて頂きますが、YOASOBIの曲の雰囲気は『フリーレン』に合っていないと思うんです。

『フリーレン』は全体的にとても落ち着いている作品で、盛り上がる場面でも凄く”静か”なんですよね。
静かなる炎と言いますか、内なる情熱と言いますか。
そういう独自の空気感が、作品の世界観をより確かなものにしていると思います。

ただYOASOBIの曲っていうのは……邦ロックと言うのでしょうか、基本的に熱いじゃないですか。
実際『フリーレン』のOP主題歌「勇者」も、本PVを聞く限り結構ロックな曲ですし。

先程「OP主題歌とは作品全体の看板のようなもの」と言いましたが、正にコレなんですよね。

OP主題歌とは、そのアニメ作品の代表者であり代弁者であると思っています。
アニメから入る初見の方達に、その作品の世界観とそこに込められたメッセージを伝えられなければなりません。

“終わりから始まる物語”という世界観を。ある種の哀愁と切なさが漂う、あの静かな空気感を。

そういう作品の根幹たる部分が、あの主題歌からは伝わって来ないんですよね。
…いや、正確に言えば一部伝わって来てはいるんですよ。

本PVで既にサビ部分のみ公開されていますが、歌詞は良いと思うんです。
フリーレンの複雑な心情を、上手いこと歌詞に落とし込めていると思います。

歌詞の制作というのは、所謂アニソンにおいては原作への理解度が一番試される部分ですから(個人の主観です)
そこがキッチリ出来ているのは非常に嬉しいところです。

ただ……やはり曲調が世界観と致命的に合っていないため、現時点では違和感のほうが勝ります。

しかしながら、我々はまだ「勇者」をFullで聞いた訳ではありません。
もしかしたら、曲調の違和感が吹っ飛ぶくらい歌詞の原作理解度が高いかもしれません。

つまりですね、早くFullで聞きたい(迫真)

余談・YOASOBIは「小説を音楽にするユニット」です。
今回のOPを創るにあたっても、小説が書き下ろされたそうです。原作者 山田先生監修の小説が(強調)
つまりですね、早く読みたい(迫真)



評価項目 その捌・ED(milet「Anytime Anywhere」) 90/100

OPと同じですが、やはり『フリーレン』の主題歌にしては、全体的に少し熱いような気がします。
ですが、それ以上に雰囲気が抜群に良いです。

曲調が全体的に優しくて視聴者を包み込むようで、聞いていて心地が良いんですよ。
正に『フリーレン』の世界観を体現しているように思えます。

歌詞に関しては、本PVで既に一部公開されているのですが、今一つ正確に聞き取れないんですよね。
ですが、暖かいです。曲調とも合っています。それだけは伝わって来ました。
つまりですね、早くFullで聞きたい(迫真)(二度目)

因みにこのEDですが、音楽担当のEvan Callさんが編曲をされているそうなんですよ。
まぁ……最高ですよね?(迫真)

余談・初回放送は、特別エンディング(milet「bliss」)になるそうです。作曲&編曲は、やはりEvan Callさん。
もう何というか、どこから突っ込めば良いのか分からないくらい素晴らしいです(小並感)



評価項目 その玖・放送情報 150/100

①初回放送は日本テレビ系【金曜ロードショー】で2時間SP
②以降は「FRIDAY ANIME NIGHT (フラアニ) 」にて、毎週金曜23時から放送
※「FRIDAY ANIME NIGHT (フラアニ) 」は、日本テレビが”本作のために”設立した新アニメ枠
③連続2クール放送
④あまりにも充実した配信ラインナップ

…これにはハイターもドン引きですよ(良い意味で)





項目別評価はこれで終わりですが、個人的に気になっている事があるので、その話だけさせて下さい。


「連続2クール放送で、原作をどこまでやるのか問題」です。

結論から言いますと、一級試験編まではやらないと思います。やってほしいですけどね。
『フリーレン』は名エピソードが沢山ある上に、ゆったりとした作風のマンガです。
アニメでも1話1話を丁寧にやると思うので、一級試験編の手前くらいで”一旦”最終回になると思います。

以下、今後のアニメでの展開予想です。あくまでも個人的な意見ですので、ご了承下さい。


2023年9月29日~2024年3月まで連続2クール放送(~ザインとの別れまで)

当然、2期決定

2期も連続2クールで放送(一級試験編~黄金郷編の手前まで)

ファン待望の『劇場版 葬送のフリーレン~黄金郷のマハト~』の制作が決定


ここまでは割と既定路線だと思っていますが、1期で普通に一級試験編までやってくれる可能性もあります。
放送2日前に連続2クール放送という超絶重大情報をぶち込んでくる制作陣です。
正直、もう何が起こってもおかしくありません(褒め言葉)



ここまで長々と色々書きましたが、結論は一つです。
めちゃんこ楽しみ(迫真)