「姫」と私


本日、12月22日は、偉大なるオーロラ・栖夜・リース・カイミーン姫の誕生日である。
その誕生日を記念して、私が姫に出会った日の話をしたいと思う。

…あぁ、これはサンデーの感想でも、ましてや考察でも何でもない! ただの自分語りであり、姫への愛を語るだけだ!!
正直言ってブログ2発目の投稿が、こんなんで良いのかのという思いもある! だが、これを語らずにはいられない。

何故なら、姫と「魔王城でおやすみ」に出会うことがなければ、今の私はいないからだ。
サンデーに出会うことなど、まずなかったからだ。あの日が今の私に繋がる、原点だったからだ。
というわけで語らせてもらう!!!(問答無用)


あれは今から3年前の夏の日。親の学会の付き添いで、横浜に来ていた時だった。

私は病気の関係で、あまり外出は出来ない。
だが、外に出た時は決まって本屋に寄っていた。

当時、私には漫画に対する一つの偏見(でもないかもしれないが)があった。
「最近の漫画、質が低くないか?」ということである。

本屋に行けば数多くの漫画を目にするが、そのどれもが似たり寄ったりに思えた。
「女性の体を強調したようなのばかりで、作品性というか中身が問われていない。
主人公を1ページ目に死なせて、転生させときゃ何とかなると思っている」

少なくとも当時の私は、本屋に寄る度そんなことを考えていた。
我ながら荒んでいたと思う。


そしてその日も、私は惰性で横浜駅内の本屋に立ち寄った。狭いところで、少し薄暗かった。

いつもようにブラリと周りを見渡していると、ある一冊の本の背表紙が目に留まった。
金色で豪華に「魔王城でおやすみ」と書かれている。

「変わったタイトルだな、また転生モノか?」それがタイトルを初めて見たときの、第一印象だった。
全くもって失礼極まりない。今この場をお借りして、深くお詫びと訂正を申し上げますm(__)m


そんなことを思いながらも、私は「魔王城でおやすみ」を手に取って、表紙を見た。1巻だったと思う。
ハッとした。「他の有象無象の漫画とは、明らかに何かが違う」そう思った。
そして裏表紙に目を向けて、あらすじを読んでみた。
「睡眠ファンタジーコメディ」っていう単語が非常に斬新で、興味が湧いた記憶がある。

他の巻も手に取って見たりした。そして7巻を手に取って表紙を見た時、私の中で電撃が走った。
「カワイイ……」そう思った。恐らく人生で初めて、漫画の表紙を見て可愛いと思った。

裏表紙に目を向けて、あらすじを読んだ。
「え、囚われの姫が実家に帰んの?ダメでしょ(笑)」という至極真っ当なツッコミを心の中でしていた。
こうなってくるともう、俄然気になり始めてきていた。

だが私はその日「魔王城でおやすみ」を買うことなく、普通にホテルへ帰った。
ここでその理由を書くと長くなってしまうので、割愛。

後からネットで「魔王城でおやすみ」を調べてみたりもしたが、すぐやめてしまった。
その頃の私は若干荒んでいたので「どうせコイツも大した作品じゃないだろう」と思ってしまったのだ。
全くもって失礼極まりない。今この場をお借りして、深くお詫びと訂正を申し上げますm(__)m

これが、私が「魔王城でおやすみ」と邂逅した初日である。
何故だがあの日以来「魔王城でおやすみ」の存在が、頭の片隅から離れなかった。


それから少しの時が流れて、2019年の春。
私はひょんなことから「魔王城でおやすみ」と運命の再会を果たした。
なんと家の電子書籍に「魔王城でおやすみ」が入っているではないか!

非常に驚いたが、とりあえず私は「魔王城でおやすみ」を既刊全巻(当時は10巻まで)貪るように読んだ!
私のク〇みたいな偏見をよそに「魔王城でおやすみ」は超健全でめちゃんこ面白かった!!


ほんわりとした可愛いキャラクターたち、とても緻密に描かれた背景、秀逸なハイテンションギャグ。
これら三つの要素が重なり合って、独特な”癒し”の世界観を紡ぎ出していた。

私はたちまち「魔王城でおやすみ」に大ハマりした!
既刊を全て読み終えて、間髪入れずに2周目に入った!!

そうして2周目に入った時、ある一つの疑問が湧いた。「あれ…姫ってこんなに可愛かったっけ……?」と。
いや、1周目の時から確かに可愛いと思うことはあった。7巻の表紙とか無敵だし(異論は認めない)
だが1周目の時は全くの初見なので、基本的にギャグに爆笑しているだけで終わった。

2周目に入って改めて冷静になって読み返すと、姫の一挙一動がとても可愛らしく思えた。
その日から、寝ても覚めてもずっと「魔おや」と姫のことばかり考えているようになった。

こうして、一人のスヤリス教徒が誕生した。


私は「魔おや」に出会って、本当に色々なことを知った。
サンデーの存在は勿論だが、荒んでいた私の心に「漫画の可能性」を示してくれた。
それが何より嬉しかった。

そして、本屋の重要性と運命についても教えてくれた。
あの邂逅の日、私は結局「魔おや」を買えなかった。
けれど、あの日私が「魔おや」を手に取ったのは、間違いなく運命だった。
そして本屋は、その運命の出会いを果たした場所だ。あの日以来、一気に本屋が好きになった。


オーロラ・栖夜・リース・カイミーン姫、あの日私と出会ってくれて、本当にありがとう。
そして誕生日おめでとう! これからもよく寝て下さい。貴方の安眠が、我々スヤリス教徒の癒しです。




1件のコメント

  1. 漫画全体の質が落ちてきているのは、確かだと思います(T_T)
    期待して読んでみて、まぁ、ストーリーが続くなら先が気にならんことも無いから読むかどうしよか…って作品多いです

    でも、素敵な作品を発掘出来た時の嬉しさを求めて、今日も『大丈夫かな~これ…』と恐る恐る新しい作品を探しています

    最近の漫画、苦手なのが多いので
    先にブログで予習出来るの助かります♪

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